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愛すべき場所

2011 / 02 / 20 Sun

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今日、いつものようにカモノセへ行った。

いつものようにコーヒーをすすったし
いつものように常連さんとマスターの話を聞いたし
いつものようにマスターと言葉を交わしたし
いつものようにお腹が減ってカレーを食べた

でも

今日はいつもとは少し違っていた。

それは
御代りのコーヒーをすするときにも感じたし
常連さんとマスターの他愛もない会話を笑いながら聞いているときにも感じたし
ぼけーとしているときにも感じたし。
そして
山盛りのカレーを見たときにも感じた。



カモノセを知ったのは
大学1回生の春だっただろうか。
親父が地図を広げ、
10年前にログハウスの喫茶店にいった話をしてくれた。

それからすぐ兄貴の250TRを譲り受け
初めて旅をした場所、それがカモノセだったような気がする。

わずか40kmほどの道のり
今では年間2万km走る自分からすれば
お散歩程度のその道のりも

その時の自分には、旅だった。



何度も何度も停まっては地図を確認し
そろそろかな、なんて恐る恐る走っていた不安感。

そしてカモノセを見つけたときの感動。
店内に入ったときの安心感。

今でもその記憶は薄れない。

はい、いらっしゃい。
ん?何にしとく?

たったこれだけの
マスターのフランクな口調と
雑多な店内の様子が
初めての旅という緊張から自分を解放してくれたのだろう。



それからというもの
多くて週2度、少なくとも隔週に1度は通ったし
何か嫌なことがあったら
必ずカモノセを目指していたし
バイク仲間ができれば
ずぐカモノセに連れていった。


マスターの会話は
7割が下ネタだし
2割はホモネタ
残りの1割は、
うーん、何だろう。
気の抜けたいらっしゃい、と
ほな気いつけてな。
そんなとこだろうか。


口下手なノハラにとって
マスターと常連さんとの漫才のような会話に
うまいツッコミをいれることはできず。
よく劣等感に駆られたけれど

それでも、常連さんとの他愛もない会話を聞いているだけで、素直に嬉しかったし、
にやにやしながらその空間に溶け込んでいるだけで幸せだった。

だから、1年も経って、やっとマスターに名前を覚えてもらった時には
そりゃぁもう飛び上るほど嬉しかった。

あの空間は魔法だ。

光に包まれた店内を
ゆらゆら漂う煙草の煙のように
穏やかな時間が流れている。

あの歪な取っ手を握り
ひとたび扉をあければそこは

日常から解き放たれた特別な
魔法にかけられたような
空間が隠れていた。




やっぱりボクは話を聞いてるだけ
薪ストーブでほかほかの店内で
寝そべる猫のような、そんな存在。



猫って、自由だけど、居てもいいよって言いたくなりません?
そんな感じ。自分の存在を許してくれるような
そんな空間だった。




今日はね
マスターに、京都を離れると言ったんだ。



そしたらもう
どうしようも無いくらい寂しくて。
もう寂しくて。


黒ずんでテカテカったテーブルも
パチパチ音を立てる薪ストーブも
ワイヤーに吊るされた洗濯バサミも
雑に置かれた古い雑誌の束も
しおれかけふにゃふにゃな観葉植物も
良い香りのするオリジナルコーヒーも
コーヒーカップにこぼれたコーヒーのあとも
壊れた椅子の背の部分も
だらだらする猫ちゃんたちも
さらには、壁に張り付くカメムシまで

すべてが愛おしくてたまらなくなった。


4年間
通い続けたこの場所。この空間。


何があっても
温かく迎えてくれたこの場所。この空間。


最後にマスターがいってくれる
気いつけてな。ほな、またな。


あと何回聞けるんだろうと思うと
胸の奥をぎゅうっと締め付けられる思いになった。


今回で最後というわけではないんだし
京都を離れるまでに
何度も通ってやろうとも思う。

親父が教えてくれたように
もし子供がバイクに乗り始めたら
真っ先に教えてあげたいとも思う。

いつまでもいつまでも
頭のすみに潜んでいて
思い出すたび、心をあたためてくれるような
そんな空間になればいいな。

また何度でも帰ってきたい
そんな愛すべき場所だ、第二の故郷とも言えるだろうか
僕にとってのそれは
やっぱりカモノセキャビンに他ならない。

そう静かに叫びたい。



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また長い文章になってしまった。
今日カモノセでぼうっとしてたら
書きたいコトバが沢山溢れだしてきた。

長くなってもいいから
今感じられる感情を
コトバに残しておきたいと思います。

次回も長そうだ。笑



さてさて
4年間も通ったカモノセキャビン

それにもかかわらず
こんなに愛しているにも関わらず

モモちゃんが一向に懐いてくれないのは
ボクに何か原因があるのでしょうか。笑





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プロフィール

野原淳平

Author:野原淳平
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本当は60年代に
生まれたかった24歳未熟者

70~80年代のものが大好き

旅とオートバイと写真に励み
猫と酒とキャンプにうつつを抜かす

貧乏暇なしにあこがれる
意外と暇な貧乏人です




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